専用洗剤が必要な理由
エスプレッソマシンは箇所によって汚れが異なることをご存知でしょうか。
抽出を行うグループはコーヒー成分の(油溶性汚れ、コーヒー臭・・・)
ミルクラインは牛乳成分の(タンパク質、脂質、牛乳臭・・・)が付着し、時間がたつほど取れにくくなります。
この汚れを取り除くために、以前はエスプレッソマシンの本場イタリアのクリーナーを輸入・販売していました。 強い洗浄力をもっていますが海外の洗剤は硬水を前提に作られています。日本の軟水では洗浄能力を十分に発揮できないことも・・・
そこで、日本の国内事情にあった大一電化社オリジナル国産マシンクリーナーを作るプロジェクトが始動しました。

スチームノズルに焼き付いたミルク
スチーミングで焼き付いたミルクカスは、まるで石のように固くなり。濡れた布巾で拭っても落ちません。
ノズル内部にもミルクカスは付着します。付着し続けたカスは層を重ねノズル内部の通りを悪くします。スチームのパワーが弱くなったと感じる主な原因です。
細菌が繁殖する原因にもなります。

グループに固着する油溶性汚れ
グループ内部は複雑で分解・洗浄するには難しい箇所の1つです。
汚れを判断する方法としてはシャワーフィルターを取り外します。フィルターに汚れがたまっているのはグループ内部も洗浄出来ていない証です。
油は酸化すると独特の香りを放ち、エスプレッソの風味にも影響を及ぼします。

グループ内部に効果的なクリーナー「YURAC」はこちら
MADE IN JAPAN
製造をお願いしたのは「エコレイズ株式会社」様
以前から取引のある厨房機器メーカーを傘下に持つ洗剤のスペシャリスト。
業務用を主に製造されている、まさに願っていた国内企業です。
エコレイズ社のHPより
高品質な製品のご提供と、お客様第一主義のサービスで、有名外食チェーンや飲食業はもちろん、多岐にわたる分野で業務用洗剤の取引実績を誇る『エコレイズ株式会社』。コストパフォーマンス抜群で安全性が高く、環境にも配慮した洗剤を販売しております。 「環境改善」が求められる近年、私達は何を求められているのでしょうか。
プロがクリーナーに求めるポイント
ついにクリーナーの開発がスタート。 当社のバリスタと技術部エンジニアにクリーナーに求めるものを尋ねました。
すすぎに時間がかからない
求めるもの項目で「すすぎに時間がかからない」のは 閉店後の厨房やフロアの洗浄、次の日の準備がある中で「マシン洗浄をスピーディー」にするためです。
また、抽出量が多い店舗では味を保つため、営業時間でも洗浄をおこないます。
時短のメカニズム
食器を手洗いしている状態を想像してみてください。
スポンジに食器洗剤をつけて汚れた食器を洗い、泡がついた食器の泡が無くなるまですすぎます。 泡が出るとキレイになった感じが凄くしますが、汚れを落とす洗浄力と泡立ちはイコールではないということ。
これは、「エコレイズ様」と成分に何を入れるかの話し合いの際に伺いました。
「家庭用の洗剤は泡立ちが良いように配合されています、これは使用者の多くが泡立つほうがキレイになった気がするから」という理由なのだそうです。
・・・たしかに、泡立つと「キレイに洗った!」という感覚になります。ですが洗剤のプロの方・業務用で使われる方は 「泡は無いほうがいい」と言われるのです。
不要な泡を生み出さないことは時短につながります。

マシンを傷めない
当然のように感じますが、汚れを落とす成分がマシンを傷める原因になる事もあります。
例えば「スケール/石灰分(水道に含まれるカルシウムやマグネシウムが固着し水垢になった状態)」これは、炭酸カルシウムが主成分(卵の殻と同じ)です。
炭酸カルシウムは酸で溶けます。酸はカルシウムによく働きますが、コーヒーの油溶性汚れやミルクの中の脂肪分、タンパク汚れは洗浄できず、さらにステンレスは変色や劣化を招きます。
マシンのほとんどがステンレス製の部品を使っています。そこへ酸が含まれるクリーナーを使用するとマシンを傷める原因になってしまいます。
そこで、素材を傷めずに水中のカルシウムやマグネシウムを根本から溶かしてしまう 「水質軟化剤」に注目。
汚れを落とす仕組み

この成分を配合し、石灰分を溶かしさるように配合を組み、 素材を傷めず(ステンレス等)、厨房内の塩素系漂白剤(ハイター等と、万が一の接触を起こしても猛毒なガスが発生しない、洗浄力がある「クリーナー」が誕生しました。
コンパクトに捨てれるパッケージ
捨てやすパウチ型

日本のゴミ処理は全国的にとても厳しくなっています。
従来のパッケージはPE(ポリエチレン/プラスチック)容器で、捨てにくい形状でした。
パッケージをパウチ型にすることで、コンパクトに折りたたんで捨てることが可能になりました。